外交部は20日、国内外プレス向けブリーフィングを開催。胡錦涛主席によるソウル核安全保障サミットと第4回BRICS首脳会議への出席、およびカンボジア公式訪問の背景、主な日程、重要な意義について、馬朝旭外務次官補と羅照輝アジア局長が説明した。
■ソウル核安全保障サミットへの出席
馬朝旭外務次官補:胡主席は3月26、27両日にソウル核安全保障サミットに出席する。サミットでは核物質や核施設の安全強化をテーマに、2010年の核安全保障サミット以降の核安全保障分野における国際社会の進展を全面的に振り返り、核安全保障の強化に向けた各国の措置と国際協力について重点的に協議する。胡主席は重要談話を発表し、核安全保障分野における中国の政策主張と重要な措置を全面的に明らかにする。関係国首脳との二国間会談も予定している。
国際社会は核安全保障の強化、核テロ防止の問題に引き続き関心を寄せている。原子力の広範な利用に伴い、核物質の拡散・流失リスクも高まっている。テロリストや国際犯罪組織が核物質を入手したり、核施設を破壊する危険性は客観的に見て存在する。2010年のワシントン核安全保障サミットの後、国際社会は核安全保障の問題を一層重視するようになり、国際協力もたゆまず強化し、世界の核物質と核施設の安全性は高まった。
中国は原子力大国であり、一貫して核安全保障の問題を高度に重視し、核安全保障能力をたゆまず高め、国際協力に積極的に参加している。中国は2010年の核安全保障サミット以降の核安全保障能力の強化や核安全保障協力の積極的な展開に向けた努力について記した核安全保障進展報告をサミットに提出した。ソウル核安全保障サミットが国際的な共通認識を一層強化し、核安全保障分野の国際協力を促して、世界の核物質と核施設の安全性の的確な向上、原子力と経済の持続可能な発展、国際平和・安全の促進への積極的な貢献となることを希望する。