近日出版された日本の雑誌、月刊『軍事研究』3月号によると、2010年から日本政府は防衛省及び関連部門を通して先進的な近未来型戦闘機の研究を始めており、2011年の防衛技術フォーラムでは関連技術の製品や設備のお披露目が行われているという。記事によると、「心神」と呼ばれる戦闘機は第6世代戦闘機に位置づけられており、情報化、スマート化、クイック・レスポンス、対ステルスなどを一体化させた戦闘機である。
日本が開発中の戦闘機「心神」の模型
月刊『軍事研究』では、近未来型戦闘機の細部まで事細かに明らかにされており、技術基準も最先端をいくハイレベルで、第5世代ステルス戦闘機にも勝るほどであると伝えられているが、海外の技術専門家の多くが、「心神」の技術基準は第5世代戦闘機を改良しただけであり、「世代を超越」するレベルではないと指摘している。また、日本の国家財政の状況は日増しに悪化しており、軍事費用の支出は年々減少傾向になる。日本は自国の軍事工業企業の力だけでは、ここまでの戦闘機を製造することはできないだろう。
だとすると、日本の軍事分野で最も権威のある雑誌『軍事研究』が情報を明かした目的は何なのだろうか。「第6世代戦闘機」という概念を打ち出した日本の意図はどこにあるのか。2011年末に日本政府が「武器輸出三原則」の緩和を決定した事が思い出される。これによって、日本は他国と共同で武器の研究開発及び他国への輸出が可能になった。そして、すぐさま日本とイギリスが共同で155ミリ榴弾砲自動装填装置の研究開発を行ったという情報が飛び込んできた。日本は「第6世代戦闘機」という概念を打ち出すことで、多くの国の興味を引き、共に武器の研究開発を行なうことを狙っているという事が考えられる。