世界の新たな均衡を模索するBRICS

世界の新たな均衡を模索するBRICS。

タグ: BRICS,ニューデリー,インド,中国,ロシア

発信時間: 2012-03-23 09:37:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

  ■今後の活動の重点

BRICSはグローバル問題の解決を図る諸国のクラブに加入する条件をすでに備えている。実際、すでにグローバルな問題の解決を図る新たな方法に参加し、主要8カ国(G8)と協力し、20カ国・地域(G20)のメンバーとなっている。BRICSは国連機関を皮切りに国際組織との政府間協力や事務レベル協議の拡大を一段と重視しなければならない。これら全ては、法律の形式で自らの地位を固め、国際関係の重要な主体と協力枠組みを築かなければならないことを意味する。

現在の発展の方向からすると、BRICSに従来型の経済統合組織になる考えはない。これは自らの方法や計画による投資・生産分野の多国間協力事業を必要としないという意味ではない。この分野でBRICSはすでに小さな提言をいくつかしているが、政治的意志の不足や関連組織、金融支援制度の不備により、実現は困難だ。

こうした状況の下では「点対点」の枠組みが最良だと思う。中南米の経済システムに良い先例がある。組織の構成国は全ての協力事業に参加する必要はない。興味のある構成国が事業期間限定の「行動委員会」を設置すればいい。BRICSの採択した開発銀行協力に関する決定は資金調達手段に不備がある。

これまで各回のBRICS首脳会議では主催国が事務局の役割を担い、外交機関の人員を臨時に参加させてきた。議題が多岐にわたり、取り組みも増えているため、今後は常設の調整機関を設置する必要がある。官僚的ではなく、よく機能を果たし、かつ柔軟な機関にすることが重要だ。

共通のリスクや試練に迅速に対応することが重要だ。特に国際麻薬犯罪による死傷者の数は、長引く軍事衝突に相当する。

BRICSは麻薬の生産と売買の中心地域内に位置する。麻薬の被害国と関係機関の協力は不十分で、麻薬犯罪は国家、社会、そして合法的な経済を蝕んでいる。このためBRICSの専門機関によるたゆまぬ協力努力が非常に重要だ。

BRICSの将来性については、余り大きな幻想を抱くべきではない。世界は多極化へと向かっているが、この歴史プロセスはとても長い時間を要する。

「人民網日本語版」2012年3月23日

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