川崎重工はこのたび、防衛省より陸上自衛隊向けの新多用途ヘリコプター (UH-X)を受注した。
UH-Xは日本技術研究本部が2011年に開発を始めた多用途ヘリコプターUH-1Jの後継機で、各師旅団の飛行隊やヘリコプター隊に配備され、陸自の「動的防衛力」の主力装備となる。同機は川崎重工が開発した偵察ヘリコプターOH-1の技術的基礎を十分に活用し、開発の技術的リスクを下げると同時に、運用コストの低減化を実現した。
UH-Xは重量5トン、国産エンジンを採用、最高時速約260キロ、作戦半径230キロ以上で、長距離海上飛行が可能。島嶼防衛など離島の作戦において中心的役割を発揮すると期待されている。防衛省がUH-Xに投入した総経費は279億円、2015年までに試作を開始、2017年に技術と実用性の検証を開始し、その後量産に入る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月27日