香港『文匯報』4月28日付の報道によると、米軍は空中で浮遊する能力を持つ弾を研究開発する予定である事が明らかになった。射程距離100メートル以上で、20秒以内にターゲットをロックオンする新型の非致死性兵器を開発するという。
リアルタイムの攻撃ができなかった場合でも、極めて小さな弾がターゲット上空を30分間浮遊し続け、機をうかがって再び攻撃できるというものである。また米軍は、この兵器を「ミクロ型バイオ非致死性精密弾」と称し、軽量かつ柔軟な兵器の開発を目指している。米軍は、研究開発の意向がある企業に対し、ラバーボール、電子、化学、聴覚、光線などの力学的観点から取りかかることを提案した。
英『デイリー・メール』紙によると、「マジック弾」の構想は決して実現不可能なものではないようだ。米軍は既に「スイッチブレード(飛び出しナイフ)」と呼ばれる無人攻撃機を導入しており、爆撃をする前にターゲットを音も無く追跡し、ロックオン後に爆発するというものである。「スイッチブレード」は小型無人機で専用の発射筒から発射されたあとに翼を展開して飛行し、地上からは撮影画像を確認する事ができる。そのため、ターゲットを指定した後に、無人機に再び指令を送り、急降下して爆撃を行い、敵を確実に攻撃する事ができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月3日