中国外交部の劉為民報道官は2日の記者会見で、陳光誠氏が北京の米大使館に進入したことについてコメントした。
劉報道官のコメントの要旨は以下の通り。
-----陳光誠氏が北京の米大使館に進入したことについて、中国側は米国当局が中国の内政に干渉したと考えるか。米国に謝罪を求めるか。
「陳光誠氏は4月下旬に北京の米大使館に進入し、6日間滞在した後、自ら大使館を離れたと聞いている。米大使館が通常とは異なる形で中国の国民を大使館に進入させたことに強い不満を表明する。米国のやり方は中国内政への干渉であり、受け入れることは決してできない。米国の在中大使館は、国際法と中国の国内法を遵守する義務があり、権限外の行為は慎むべきだ」
「米国に対しては、謝罪を求めるほか、徹底的な調査と責任者の処分を行い、再発防止に努めるよう要求する。米国側も、中国の要求と関心事を重視し、再発防止に向けた措置を講じる態度を示している。米国は、自身の政策や具体策を見直し、実質的な行動で中米関係の大局を維持するべきだ」
「法治国家である中国では、いかなる国民も合法的利益が憲法と法律で保護される。同時にいかなる国民も憲法と法律を遵守する義務がある」
「人民網日本語版」2012年5月2日