北京で開かれていた上海協力機構加盟国外相会議は11日閉幕した。胡錦涛国家主席は同日、北京で、この会議に出席するため中国を訪れているロシアなど五カ国の外相と会談した。席上、胡主席は「新しい情勢、新しい任務を迎えている現在、各国は、安全の協力と実務的協力に重点を置き、各分野の交流と協力を充実させていくべきだ」と述べた。
胡主席は、上海協力機構北京サミットを成功させるため、各国とともに努力していきたいという中国政府の立場を示した上で、「10年間の努力を経て、機構はすでに域内の重要な力になっている。各国は『上海精神』を踏まえて、各分野での交流と協力を充実させていく必要がある。また、機構が、各国の安全保障や効果的な交流の場を目指して、努力しなくてはならない」と強調した。
これに対して、ロシアのラブロフ外相は参加した五カ国の外相を代表して、「今回の会合は、まもなく開催される北京サミットのために、準備を整えるとともに、多くの合意に達した」と述べた上で、北京サミット開催のために、準備作業を円滑に進めている中国に、感謝の意を示した。
「中国国際放送局 日本語版」より 2012年5月12日