22カ国の艦船42隻、潜水艦6隻、軍用機200機、兵士2万5千以上がハワイに集結する。米国主導の多国間軍事演習「環太平洋合同演習(リムパック)2012」がまもなくスタート。今回初参加の韓国軍海兵隊も米強襲艦でハワイに向かった。
◇22カ国が参加 大規模な海上演習を実施
今回初めて参加するのは韓国海兵隊だけではない。米軍発行の「星条旗新聞」によると、「リムパック」は世界最大規模の海上演習で、2010年には14カ国の海軍が参加、今年は22カ国に増え、今回新たにインド、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、フィリピン、ロシア、トンガ、英国が参加する。
今年は参加国数が過去最高というだけでなく、参加兵力も艦船42隻、潜水艦6隻、軍用機200機、兵士2万5千以上を数える。米海軍太平洋艦隊によれば、今回の軍事演習は6月29日から8月3日まで続けられるという。
◇ロシア海軍、艦船を派遣して初参加
新たな参加国のうち、特に注目を集めているのはロシアだ。それもそのはず、1971年に始まったこの軍事演習は本来ソビエト太平洋艦隊を念頭に置いたものだった。ロシア海軍は今回、駆逐艦1隻、タンカー1隻、遠洋タグボート1隻を派遣すると発表。ロシア海軍も今回初参加となる。
ロシアとインドはすでに何度も観察員を派遣しこの軍事演習を視察してきたが、中国人民解放軍の姿はまだみかけない。2010年の演習計画を立てたカールベッカー担当官はかつて、近年の同軍事演習の目的について「アジア太平洋地域で台頭する新興軍事力に備えるため。その中には中国も含まれる」と指摘した。
◇対潜訓練は明らかに中国海軍が念頭に