中国を取り巻く国際環境はなぜ厳しくなっているのか

中国を取り巻く国際環境はなぜ厳しくなっているのか。

タグ: 金融危機,BRICS

発信時間: 2012-06-15 09:34:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2008年に米国金融の動揺は1930年代以来最も深刻な世界的な金融危機を引き起こし、多くの国でバブル経済を崩壊させた。欧州は今も債務危機に深く陥ったままだ。2011年の東日本大震災と原発事故は日本経済に追討ちをかけた。現在多くの人々は「ポスト米国時代」の多極世界について熱く論じており、「一極世界の煙霧」はすでに雲散霧消したようだ。人民日報系の国際情報紙「環球時報」が伝えた。

2011年にビン・ラディンがパキスタンで掃討され、西側の宿敵カダフィも戦乱の中で死んだ。だが2011年初めに各地で始まった中東情勢の動揺は、西側にさほど喜ぶべき理由をもたらさなかった。これと同時に、BRICSの力の高まりと世界的問題における協力・協調が世論の注目するもう1つの重要な趨勢となった。中国は経済力と軍事力を強大化し続けており、今後10年でBRICS全体の力は一段と強まると見られる。このほかインドネシア、ベトナム、トルコなど多くの新興国も経済力の上昇期にある。中南米の統合は新たな段階に入った。1つのグループとしてこうした途上国の力の上昇は現行の国際政治・経済秩序との間にさらに大きな摩擦を生じ、先進国の主導的地位にとって強大な試練となるだろう。

国際パワーは「東が上昇、西が下落」しており、中国を取り巻く国際戦略環境も大幅に改善されてしかるべきだ。中国に対する国際的圧力は基本的に西側からのもので、助力は多くが途上国からのものだからだ。だが実際には、中国人は国際環境は逆に厳しくなっていると感じている。「有利なグローバル・パワーバランス」と「悪化する国際環境」のコントラストはなぜ出現するのか?中国のパワーは日に日に強まっているのに、その外部環境はなぜ改善されないのか?

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