中国の真の試練はどこにあるか

中国の真の試練はどこにあるか。

タグ: 中国,発展

発信時間: 2012-08-01 11:26:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

今後3-5年間、米国の戦略的重心の東方シフトの重点は中国との全面的対立ではなく、米国主導に有利なアジア太平洋構造のリバランスに置かれる。中国との軍事衝突に余り早く巻き込まれるのではなく、中国と関係国の領有権問題を利用した新たなアジア太平洋の戦略配置の速やかな完了に置かれる。

この段階で米国は非軍事的手段をより多く用いて中国の台頭プロセスを遅らせ、または妨害し、戦略上の実利を得て、国力を盛り返し、覇権を確保しようとする。これは以下のような手法を柱とする。▽人民元相場を突破口、金融・保険市場の開放を段階的目標として、中国の第三次産業に全面的に進出することで、中国の発展の命脈を掌握・コントロールすると同時に経済や金融で巨大な利益を貪ろうとする▽「ネットの自由」を名目に、「トップダウン」による民主・自由の推進という伝統的モデルを変え、人権派弁護士、地下宗教、反体制派、ネットのオピニオンリーダー、社会的弱者を中核に、「ボトムアップ」方式で中国基層部への浸透を図り、中国「変革」の条件を整えようとする▽同盟関係の強化、協力関係の格上げ、中国と朝鮮、パキスタン、ミャンマーとの関係の分裂・離間、米露関係再開などの方法によって、中国を外交面で受け身にさせ、中国台頭の外部環境をぐらつかせ、中国台頭の戦略空間を圧迫しようとする▽「海洋、空、宇宙空間、サイバー空間」の「グローバル・コモンズ」問題を取っ掛かりに、対話や準則の策定を推し進めることで、こうした分野での米国の戦略に対する中国の挑戦を実質的に弱体化させようとする。

このことからわかるのは、中国は伝統的な思考方式や戦略観念を変え、国の安全保障・防備の重心を局地的な外在の軍事衝突のリスクから全面的な内部体制・制度の再構築へと転換すべきだということだ。中国が現在の戦略上の試練に再び成功裏に対処できるか否かの鍵はここにある。

「人民網日本語版」2012年8月1日

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