中国外交部の外交官は4日に開かれた記者会見で、「シリア情勢は急激な悪化を見せているが、政治的手段で問題解決するという方向性を揺るがしてはならない」との考えを示した。
外交部西アジア北アフリカ局の王克倹副局長はその中で、「中国はシリア問題において私利がない。重んじるのは原則であり、維持するのは平和である。中国はシリア政策を制定する際、シリア国民の根本的な利益を維持すること、中東地区の平和と安定を維持すること、国連憲章の趣旨と原則および国際関係の準則を維持することの3点を立脚点としている」と述べた。
また、王副局長は「中国はシリア国民の根本利益に合致し、また、シリア各方面にとって受け入れられる解決法案に、積極的かつ開放的な態度をとっている。シリア問題の政治移行プロセスはシリア国民が主導すべきであり、外部勢力は解決法案を押し付けてはならない」と指摘した。
「中国国際放送局 日本語部」 2012年8月5日