ここ数十年の間、中国の全体的状況はどんどん良くなっている。だが西側では中国崩壊の予言がますます頻繁に現れている。その核心的原因は、彼らが中国を理解していないことにある。彼らは感情的に中国の台頭を受け入れられないだけだ。彼らは中国の台頭は一か八かであり、高く跳べば跳ぶほど、ひどい転び方をすると考えている。そして「崩壊」という言葉を中国に使用することで、彼らは最も心地よく感じるのだ。
実は米国も欧州も大乱が起きる可能性を抱えている。中国が発展と基本的安定を長期間保ち、新興国が幅広く発展をものにし、風水が真に向きを変えれば、西側諸国の大乱はほぼ不可避だ。東洋でも西洋でも、混乱の幽霊が徘徊している。現在は他国よりも先に混乱に陥らないようにする時代だ。
西側が問題を民主的に解決する政治文明を創造したことは確かだ。だが事実上、新興国はすでにこれをものにし、問題の民主的な解決の真髄はすでに中国で幅広く運用されている。中国はとうに「独断的」な国ではなくなっているし、利益を世襲する国でもない。
西側の人間は祖先の残した様々な功績にあぐらをかいている。彼らの政治上の過度の自信と民主の行き過ぎた濫用は彼らの社会に山積みの問題をもたらしている。西側社会も同様に、変化した世界に適応するために、並大抵でなく困難な改革を必要としている。だが彼らの改革能力は中国などの新興国と比べ、ずっと劣っている。
この世界で一体誰が先に「崩壊」するのか。このような予測については、絶対に断言せず、余地を残しておかなければならない。
「人民網日本語版」2012年10月16日