アジア諸国は現在、島嶼の領有権問題と歴史問題により紛争に陥っている。米国のアジア太平洋ミサイル防衛システムの構築推進にとって、これはまさに隙に乗じる「絶好のタイミング」と言える。このタイミングでの推進は、アジア太平洋の同盟国内の、世論からの反発を減少できるからだ。同地域の大国に対する不信任、戦略的な懸念という共通点がアジア太平洋の各国に存在するが、これはまた米国が各国と同盟関係を維持する基盤、同システムの推進と構築を推進する口実となっている。
長期的なスパンで見ると、アジア太平洋のミサイル防衛システム構築により、すでに脆弱化している地域の安全枠組みが打撃を受け、地域の安全情勢が複雑化するだろう。米国の同盟国であるアジア太平洋諸国も、同システムの構築は各国と地域の平和と安定、および地域一体化にとって吉報ではないことを知るべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月16日