今年のフランス大統領選では人民元相場や貿易赤字などの問題が度々議題に上がった。ベルマン大使は「欧州が債務危機に覆われる中、フランス庶民が中国からの輸入の多さを目にして少し懸念を覚えることは避けがたい。だがフランスがこれを理由に中国との貿易を減らすことはないし、輸出入規制などの手段を単純に講じて貿易赤字からの転換を図ることもない」と説明した。
中国人はフランスをロマンチックな国、贅沢品、香水、ワインの国と考えている。ベルマン大使は「実はフランスはハイテクの国でもある。例えば今年は仏中原子力協力30周年で、天津では両国がエアバスの組み立て工場を建設したし、フランス企業は環境保護と持続可能な開発の分野における世界のリーディングカンパニーだ。したがってわれわれは容量の拡大を通じて経済貿易関係の格上げを果たしたいと考えている。もう1つの方法は市場参入の一段の開放、特に中国の公共施設の入札だ」と述べた。
人々がみな貿易の数字に関心を寄せる中、ベルマン大使は「文化外交は一種のソフトパワーとして、フランスの対外影響力強化の重要な一部となっている。フランスは毎年中国で様々な文化行事を催し、中国文化のフランス進出にも積極的に助力する。2014年の中仏国交樹立50周年を機に、双方の文化交流を一段と拡大したい」と述べた。
「人民網日本語版」2012年10月25日