■米国の経済的優位は過去の記憶に
今後50年で世界経済の構造に根本的な変化が生じること、新興経済体が将来も世界の長期的成長の原動力であることに疑いの余地はない。新興国の生活水準は最高で先進国の60%にまで達する。米国と欧州の1人当たりの豊かさは高いままだ。
米誌フォーブス電子版は以前「中国はじきに世界最大の経済大国になる。これは絶対的意味において米国を追い抜くというだけであり、相対的な1人当たりの水準は依然米国に及ばない」と指摘した。米市場調査会社フロスト&サリバンは研究報告で「2025年には中国は世界最大の経済大国となり、名目GDPは38兆ドルに達する」と指摘した。
ワシントン・ポスト電子版の記事も「中国は世界最大の経済大国になるが、世界で最も裕福な国は依然米国だ」との見解を率直に示している。米誌USニューズ&ワールド・レポート電子版は「米国がナンバーワンの大国としての地位を失うと聞くと不安を抱かされるが、これは米国経済が必ず縮小するという意味ではない」と指摘。その一方で「いつの日か、米国の経済的優位は遥か遠い記憶となる」とも認めた。
「人民網日本語版」2012年11月13日