東アジアサミット:焦燥のために基調からそれてはならない

東アジアサミット:焦燥のために基調からそれてはならない。

タグ: ASEAN,野田佳彦,領土問題

発信時間: 2012-11-20 13:45:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

  既存の共通認識は、今後数十年間にASEAN加盟国と他のアジアの国(特に中国)が世界経済の構造を変えることを物語っている。2009年から中国はASEAN最大の貿易相手国となった。経済協力開発機構(OECD)の発表した情報も、東南アジア諸国が対中貿易への依存度を日増しに深めていることをはっきりと示している。ASEANは中国にとって第3の貿易パートナー、第4の輸出相手国、第2の輸入相手国だ。2012年9月末時点で、双方間貿易額はすでに2888億9000万ドルに達している。

崖っぷちの国内財政を顧みず、遠路はるばる会議に出席したオバマ大統領の努力は、米国のアジア回帰という印象を深めることしかできず、東南アジア経済がすでに中国と緊密な利益関係を築いているという現実は変えられない。

アジアの世紀の到来は米国の参与を排斥するものではない。世界最大の大国である米国は、依然としてアジア諸国にとって最も重要な貿易パートナーだ。米国が正常な経済貿易活動を通じてアジア諸国との結びつきを強化することを、アジアは歓迎する。だがもし「仲間」を丸め込んで中国を孤立させ、こっそり罠を仕掛けようとするのなら、必ずや無駄骨に終る。

南中国海の領有権争いおよび他の島嶼をめぐる争いにおいて、中国はすでに世界に最大限の誠意を示したが、主権と領土の問題では「寸土も譲らない」。一部の国とその中国封じ込めの先兵役は、自国のひどい経済を建て直し、真に焦燥すべき問題を解決した方がいい。(編集NA)

※祥林嫂とは魯迅の有名な小説『祝福』(1924年発表)の主人公。夫を病気で亡くし、子供を狼にさらわれてしまった祥林嫂は、子供の死と自らの悲惨な境遇を繰り返して話しかけるために次第に周囲から嫌われる存在となっていた。

 

「人民網日本語版」2012年11月20日

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