本日赴任する日本の新中国大使の木寺昌人氏は昨日、中国は安倍新政権が日中関係を重視することを理解して欲しいと表明した。
木寺氏は赴任前にNHKの取材に応じ、「私の主な任務は、日中両国関係の改善だ」、「両国の政治関係が冷え込んでも、我々は良好な経済関係を維持する必要がある。中国の日系企業は、経済発展を促す要素の一つだ。私はこのことについて、中国側のトップに説明する」、「両国の各分野における交流促進は非常に重要だ。これにより国民間の対立感情を和らげることができる」と語った。
木寺氏は釣魚島問題について、「領土問題が引き分けという形で解決することはありえない。解決にはまだ時間が必要だ。(日本側は)原則的には譲歩しないが、平和的に処理されることを期待している。中国側に対しては、釣魚島が日本固有の領土であることを、粘り強く説明する」と述べた。
木寺氏は、今週誕生する安倍新政権に対して中国側が警戒を示していることについて、「安倍新政権は日中関係を重視するが、その立場に対する中国側の理解を求めていく」と述べた。
中国外交部の華春瑩報道官は同日開かれた定例記者会見で、「木寺氏の発言については聞き知っている。就任以降、中日関係の改善に積極的に取り組み、中国の各界と広く接触し理解を深め、現在の中日関係が直面している支障・問題の適切な解決に向けて積極的な役割を果たして欲しい」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年12月25日