元陸上自衛官の矢野義昭氏は、月刊誌『軍事研究』(12月号)に掲載された記事「2025年、中国による沖縄侵攻のシナリオ」の中で、中国が2025年4月16日に海と空から日本に奇襲を仕掛け、14日間で沖縄を占領すると称した。記事の内容は下記の通り。
2025年にはイスラエルがイランに進攻し、中東情勢の緊張がエスカレートする。米国は在日米軍の主力部隊を中東に派遣し、イランとの開戦を余儀なくされる。米軍のイランにおける作戦が長期化の流れを示すと、中国軍は東中国海等の区域で海・空の活動を頻繁化させる。米国政府は中東戦争を優先的に考慮し、日本に対する実質的な援助を見送るだろう。
中国が海と空から日本に奇襲
同年の4月16日、中国は海と空から日本に奇襲を仕掛ける。中国空軍の主力戦闘機(約900機)は大阪を作戦半径に収める。自衛隊の戦闘機は性能面で劣らないが、約300機しか保有していない。
自衛隊は必死に抵抗するが、戦闘機・主力軍艦の数が中国の4分の1にも満たず、パイロット、艦艇の乗務員、ミサイル・弾薬が不足しているため、作戦能力が急速に失われる。中国がミサイル・特殊部隊・ネット・電子パルス爆弾による攻撃を仕掛け、自衛隊の各基地の機能も低下を続ける。
14日で沖縄占領
5月3日深夜、中国が沖縄の自衛隊基地、米軍基地、地方政府、マスメディア等に対して、集中的にネット・電子パルス爆弾攻撃を仕掛け、さらにミサイル・特殊部隊による攻撃を仕掛ける。青島市および舟山群島の海軍基地を出発した2つの海軍陸戦師団、計4の陸戦団が夜間の航行を経て、沖縄本島に突撃し上陸する。陸戦隊はそれぞれ、1−2の陸軍機械化師の先遣隊となる。
海岸線の陣地を固め港を占領すると、中国上陸部隊の力が強化される。揚陸艦・輸送船が中国―沖縄間を往復し、武器・物資・人員を輸送する。6日目、中国軍の第2期の部隊が上陸を完了する。12日目、第3期の部隊が上陸を完了する。中国軍の上陸部隊は最終的に、2つの海軍陸戦師団、12の機械化歩兵師団、2つの特戦旅団、2つの空中突撃旅団となる。進攻から14日目に、中国は沖縄本島を制圧する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年12月25日