中国地図出版集団によると新版の縦長「中華人民共和国全図」が今月下旬に発表される。初めて中国の領土と領海を全景表示し、南中国海と大陸を同縮尺で表示しており、中国の海洋権益を守るためにより直感的で力強い証拠を提示している。
従来の横長地図では右下に略図として掲載していた「南中国海諸島」を、今回の新地図では全面表示。南中国海諸島と大陸を連ね、南中国海諸島の主要島嶼・礁、および周辺の島国、島嶼・礁との位置関係がはっきりとわかる。
新地図を編纂した周北燕氏は「従来の横長地図では、南中国海諸島の図は右下に主地図の2分の1の縮尺で挿入するだけで、東沙諸島、西沙諸島、中沙諸島、南沙諸島、永興島、黄岩島、曾母暗沙などの大きな島や礁しか表示できず、多くの島嶼や礁はおろそかにされていた。今回の縦長地図では、南中国海諸島と大陸を同縮尺で表示している」と説明した。
新地図では左下に釣魚島(日本名・尖閣諸島)の拡大図もあり、釣魚島およびその付属島嶼と祖国の大陸および台湾島の位置関係を詳しく表示している。
「人民網日本語版」2013年1月14日