第三者要素をどう管理するか
過去一年間において、中米関係が第三者要素に影響を受けたことは明らかだ。黄岩島(スカボロ礁)問題、南海問題、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題など、全て中米関係のマイナス要素となっている。倪峰氏は次のように分析する。中米関係におけるこれまでの問題は、ほとんどが二国間のみに限られたものであり、両国とも第三者要素を管理するための有効な術を知らない。上記の問題においては、米国もこれらのトラブルを利用して、中国と関連国家の関係を破壊し、関連国家を米国サイドに引き込み、アジア太平洋戦略に利用しようとして、無責任な発言をした。だが、関連事件の第三者側も、この点を利用して、自国利益の最大化を狙っているのである。
倪峰氏は、こう考える。一方は最大の発展途上国、もう一方は最大の先進国である中米両国には、アジア太平洋地域においては共通利益が、国際安全安定に対しては共通責任がある。これにより、両国には中米両国関係という大局が揺らぐことのないよう、第三者要素をしっかり管理する知恵を身につける必要があるのではないか。(呂徳勝)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月27日