朝日新聞の英語サイトは2月6日、「各国が中国の示す『軍事力の脅威』を懸念する中、中国軍の内部にも予想もしなかった課題が生じた。一人っ子世代の兵隊は軍隊において戦闘精神を持たず、苦労を嫌がり、脱走しようとさえしている」と報じた。記事の内容は下記の通り。
中国ではかつて、兵隊になることは良い生活を送るための「パスポート」とされ、若者は就役後に仕事を見つけやすかった。ところが中国が一人っ子政策を実施し、それ以降に出生した若者が軍隊に就役するようになると、状況に変化が生じた。統計データによると、中国軍の兵隊のうち一人っ子の比率が、1996年の20%から2006年の70%に上昇した。これらの甘やかされた若者は就役後、まったく意義のない理由(日焼けしたくない、エアコンのない兵営が嫌だなど)を探し退役しようとする。
中国共産党中央党校の『学習時報』は2011年3月、中国の一人っ子世代の兵隊は、戦闘精神と覇気が不足していると指摘した。軍事アナリストは、「一人っ子世代の兵隊の26%は、軍事訓練が苦しいことを理由に退役を求めている」と述べた。