戦略的食い違いに関する協議
中米・中日の主要任務は、戦略的食い違いの減少だ。これは構造的な矛盾、利益の対立、誤解により形成される。前二者は管理・抑制するしかないが、後者は消去・減少することが可能だ。中米・中日はシンクタンクを通じ、日々深刻化する戦略的食い違いに関する協議を実施することができる。中国脅威論、日本の軍国主義復活、米国の中国包囲網は議論する必要がある。少なくとも現状を見る限り、これらには誤解・誤判断が存在する。これは三カ国の指導者および識者が警戒すべきことだ。
効果的に稼働する中米日関係を構築するため、三カ国間の安全協議を進めるべきであり、条件が熟する前に非公式の対話を行なっても良い。中米日はこのような対話枠組みの構築を積極的に提案したことがあるが、残念ながら最終的に実現には至らなかった。
三カ国の対話は提携構築を中心とし、安定的かつバランスのとれた関係構築を方針とするべきだ。対立せず敵視せず、互いに尊重し、共同の利益を獲得するという新型大国関係を共通の目標とする。ここで重要なのは、米日が敵国を求めようとする伝統的な同盟国間の思考回路から脱却し、同盟関係の強化により中国に対応しようとする手法を改めることだ。中国は近年、NATOと対話・接触を実施している。中米日安全対話の成功は、米日同盟のモデルチェンジを促し、中国と米日の軍事同盟に向けた対話・接触・提携の希望の窓を開くだろう。(筆者:張沱生)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月14日