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中国人民解放軍はこのほど慣例を打破し、各演習の予定していた状況に変化を加え初めた。これは中国が、自国の直面している現実的な危険性が、戦場の状況に対して現実的かつ唐突な変化をもたらすと考えていることを示している。具体的に見ていくと、中日間の緊張関係、米国のアジア太平洋回帰、朝鮮の核保有が、解放軍の変化に影響を与えている。英タイムズ紙が2月15日に伝えた。
これらの変化には、敵国による核攻撃、予想外のサイバー攻撃、敵国の同盟国による干渉などが含まれる。解放軍の士官は、数十年間の平和により、軍事演習におけるすべての現実主義的な要素が損なわれてしまったと述べた。直近の軍事演習では、軍隊が帰還途中に待ちぶせを受けるというケースが追加された。解放軍の高級士官は、兵士らが演習において弾薬を使い果たし、銃が空になるのを不安な面持ちで見守った。
中国の新たな指導者・習近平総書記は一連の講話を発表し、複数の解放軍部隊を視察し、『実践の準備を整えよ』と呼びかけた。これがあってから、解放軍に対する公式な批判がなされるようになった。一部からは、これは日本が起こした心理戦だとする声があがっている。
解放軍はこのほど、第二砲兵部隊(戦略ミサイル部隊)が核攻撃を受けながらも反撃を開始するケース、空軍と敵国が空戦で対峙する際に第3者が介入するケースの演習を行った。西側諸国の外交官は、「解放軍報が報道を行なったが、この演習は重大な意義を持つ」と指摘した。南京軍区は、中日の釣魚島(日本名:尖閣諸島)問題が引き起こす小規模な衝突に巻き込まれる可能性が最も高い。西側の軍事関係者は先ほど、「中国は米国が釣魚島の衝突に介入することはないと予想していた」としたが、最近の解放軍の演習を見る限り、そのような考えにはすでに変化が生じたようだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月18日