報道によると、日本政府は、中国艦船が火器管制レーダーを照射した問題で、自衛隊が収集した証拠の開示を見送る方針を固めた。火器管制レーダー照射事件の騒ぎが大きくなるにつれ、次のような3つの方面の問題が出てきた。
(1) 今回の事件は日本の自衛隊関係者の軍事常識の欠如を反映している。小野寺五典防衛相は、約3キロの距離から照射したと述べたが、3キロは何を意味するのか?これは視認距離で、艦載砲であればレーダーで目標を照射せずに直接射撃しても命中する。それなのになぜ火器管制レーダーを使う必要があるのか?レーダーが弾道ミサイルの目標を照射するためものなら、多少の軍事常識さえあれば、3キロは弾道ミサイルの死角で、それだけの至近距離だと、ちょうど弾道ミサイル発射後の加速段階にあり、ミサイル上の翼面や誘導装置がまだ作用していないことはわかる。日本の政治家はデマを作るにしても、もっと専門的な人の知恵を借りるべきだ。米国人がこんなでたらめを信じるとしたら、その道の専門家の物笑いになるだろう。
軍用機や軍艦がそれだけ近距離で対峙しているのに、中国の軍艦が警戒、警告しないなら、職務を遂行しないことになる。偵察/警戒レーダーと火器管制レーダーは別ものだ。前者は全方位、長距離、広範囲の捜索を行う。後者は前者が提供した概略的な目標をベースに、精確な方向や場所を割り出す。両者はレーダーの波長も放射ローブも違う。日本軍は中国に対して電子偵察や情報収集を長年行っているから、それは熟知しているはずだ。さらに、日本の軍用機や軍艦が中国の艦隊に接近して偵察するのに、中国の軍艦は見てみぬふりし、手をこまねいているしかないのか?日本は中国機に対する警告射撃をほのめかしたが、実弾か警告弾かわかったものではない。だからそれに備えないわけにはいかない。