■進歩は明らかだが、さらに完全なものに
予算報告が5日に大会に提出された。17日の閉幕式で代表全体による採決が行われる。この2日間、予算報告をめぐり代表や委員の間で真剣な審議や熱心な討論が行われている。この「国の帳簿」に対して、代表や委員はそれぞれの視点から提案を行っている。
「予算報告の編纂は明らかに進歩した」これが多くの代表や委員の見解だ。
中国石油吉林石化支社社長兼党委員会副書記の王光軍代表は「今年の予算報告はしっかりとできている。本文の中に図表を挿入し、付表、付図、用語説明も数多くまとめて、より直感的でわかりやすくし、専門的な予算報告の内容を代表が速やかに理解できるようになっている」と指摘した。
今年代表に初当選した山西省体操運動管理センター選手の董棟氏は、今後は付図を報告本文の中に配置して読みやすくすることを提案した。
四川好医生攀西薬業集団有限公司会長の耿福能代表は「財政予算・決算報告の審議は全体的に公開性と透明性が進んでいると感じる。だが財政予算・決算報告は情報量が多すぎる。報告を読むのに1、2時間かかるが、それでも分からない部分がある」と述べた。
青海省電信公司社長の◆暁輝代表は「『国の帳簿』が代表に渡されたのは会議が始まってからだ。わずか10日余りでは、去年のものを審議し、今年のものを決定するには少し短い」と述べた。
上海富申評估諮詢集団会長の樊芸代表は「『国の帳簿』は公開性が進んでいる。だが、さらに完全で詳しいものにする必要がある。一部のデータはさらに透明にする必要がある。次回大会では次のデータを示すべきだ。特定項目移転資金の行方と効果、三公経費(海外出張費、公用車経費、接待費)の支出状況、超過収入はどう使用されたのか、国有資本経営収益の状況。代表が前後比較できるように報告およびデータの表記法などを統一すべきだ。財政収入執行数は5年間で129%増加した。こんなに大きなものについては、代表にははっきりとさせる権利がある」と述べた。
香港の会計士、李家祥委員は「私は3期連続で委員を務めている。政府はより全面的な会計をしてほしい。移転項目の用途は事後追跡や会計検査ができるようはっきりさせる必要がある」と述べた。
◆は登へんにおおざと
「人民網日本語版」2013年3月10日