南中国海問題の国際シンポジウムが14日から15日にかけてニューヨークで開催された。出席した専門家・学者らは関連問題について議論を進め、対話・交流の強化により情勢のエスカレートを避けるべきだと呼びかけた。
中国国防大学教授の朱成虎少将は同シンポジウムで、「中国側は最近、南中国海および釣魚島(日本名:尖閣諸島)問題で自制的な姿勢を維持している。現在、南中国海および釣魚島の問題で現状を変えようとしているのは、いずれも中国ではない」と強調した。
朱少将は、「中国側は、南中国海問題が衝突を引き起こす焦点になることを望まない。1960年代以前、南中国海問題は現在のような、領有権を巡る係争には陥っていなかった」と語り、「米国側が提案した自由航行権について、中国側は米国籍船舶の正当な通航の権利を脅かしたことがない」と述べた。
クリストファー・ヒル前国務次官補は同シンポジウムで、「米国側の南中国海問題に対する、領土主権問題において立場を表明しないという観点に変化はなく、国家間の領土主権紛争に干渉することはない。南中国海問題は複雑かつ敏感な問題だが、柔軟性を発揮し、平和的な手段により解決に向かうことを願う」と語った。
ヒル前国務次官補はまた、「中国は隣国関係の処理で多くの経験を積んでいる。中国は南中国海問題で、その他の利害関係者と共栄の結果を導き出せるだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月20日