また、安全保障分野の協力も著しく変化し、日米は前衛部隊の機動性の強化と武器装備の地域配備の分散性の向上をはかり、中国などのアジア諸国の高まる接近阻止・領域拒否能力に対応すると見られる。米国は在日米軍約8000人を沖縄県の基地から「第二列島線」のグアムに移し、海兵隊をオーストラリアのダーウィン港に配置する方針だ。一方、日本は新防衛計画の大綱で、従来の「基盤的防衛力構想」から「動的防衛力構想」に変え、米国の安全保障戦略に合わせる方針を示した。近ごろの朝鮮半島情勢の緊迫化は、日米が協力して北東アジアに防衛体制を構築するさらなる口実を与えた。
オバマ大統領と安倍首相は日米関係は非常に重要だと何度も表明しているが、両国が非常に微妙な関係であることも否定できない。米国の学者クリスチャン・カリル氏が「フォーリン・ポリシー」のサイトで示したように、中国が台頭する中、日本の助けがなければ、米国が東アジアの地縁政治において変化する力関係のバランスをコントロールすることは難しい。しかし、米国は軍事衝突になるかもしれない領土紛争にも巻き込まれたくないと思っている。そのため米国は、中日が矛盾を抑制できる中で米国の利益を最大化するという戦略をとっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月15日