日越海洋協議開催へ ベトナムは警戒を

日越海洋協議開催へ ベトナムは警戒を。 日本とベトナムはこのほど、海洋安全保障を主要議題とした初の二国間協議を5月にベトナムで開催することを決定した。その目的は、「東中国海と南中国海で領有権主張を強める中国の活動をにらみ、緊密な意思疎通を図る」とされる…

タグ: 日本 ベトナム 海洋協議 けん制 

発信時間: 2013-04-23 15:53:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

報道によると、日本とベトナムはこのほど、海洋安全保障を主要議題とした初の二国間協議を5月にベトナムで開催することを決定した。その目的は、「東中国海と南中国海で領有権主張を強める中国の活動をにらみ、緊密な意思疎通を図る」とされる。日本の外務省官僚は、南中国海で中国 と主権問題を抱えるベトナムを「利害を共有する戦略的パートナー」と位置付けると語っている。日本はさらにベトナムに巡視船を提供する計画と の情報もある。日本のこの行動をどう考えるか。日本とベトナムによる二国間協議の意図は何か。こうした話題をめぐって、中国中央電視台 (CCTV)の記者が軍事科学院の杜文竜研究員を訪ねた。

杜研究員によると、中国と他国とのこうした問題に対して、日本は一貫して、中国の対立面に立ってきた。その目的は、火種に風を吹き込み、溝 が深まるようそそのかすことにある。日本が現在、周辺で行っている行動にはこうした特徴が明らかに見て取れる。日本人のこの挙動は、領有権問 題のある海域において、日本とベトナムは同じ側に立っているということを中国に示すためのものだ。ベトナムのいわゆる海上取り締まり能力を向 上させるため、日本は資金や船籍を提供し、その他の支援も惜しまないだろう。こうしたことは予想の範囲内にある。

杜研究員によると、中国の周辺で中国をけん制し、騒がし、妨害し、中国による各種の問題の解決を困難にすることは、日本の期待するところで ある。しかし日本とベトナムのこうした協力は、実質的な進展をもたらすものではない。日本ができるのは、ベトナムに二つの支援をすることだけ である。一つは道義的なもので、ベトナムと同じ側に立つことを声を高めて主張することである。海上取り締まり活動や資源の防衛に関する“論 争”においてベトナムを支援することだ。もう一つは物質的な支援を提供することである。日本はベトナムに対し、各種の資源の支援を提供し、海 上取締官の訓練を提供し、巡視用の船籍を提供することができる。ベトナムはこうした能力を利用して、海上取り締まりの過程での中国との対立に 新たな局面を作り出すことができるだろう。こうした対立の程度をさらに高め、さらに強めることは、日本が期待する状況である。

杜研究員によると、日本のこうしたいわゆる援助に対し、ベトナムの側は警戒をもって当たるべきだ。ベトナムと中国の距離は非常に近く、緊密 な経済貿易関係を持っている。中国に対するベトナムの関係は現在、「依頼」という二文字によって表すことのできるものである。問題がこじれる ことは、ベトナムに対していかなる利益ももたらさないだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月23日

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