このほど安倍晋三首相はパラノイア(偏執狂)にかかったようだ。迷彩服を着用し戦車に乗り、天皇万歳と叫び、日本の侵略行為について詭弁を弄し、靖国神社参拝で絶対に屈しないと発言し、釣魚島(日本名・尖閣諸島)の上陸者を武力で追い払うと吠え立てた。これが政治ショーだとしても、あまりにやり過ぎだ。安倍首相の意図とは果たして何だろうか?まさか単なる参議院選挙の需要によるものだろうか?中国人、そして世界の人々がこれに注目している。
日本の挑発行為に対して、中国が対抗措置を講じず、友好的な姿勢を示し続ければ、日本の右翼分子が手を引くことはあるだろうか?安倍首相が政権公約で主張した改憲を諦めることはあるだろうか?これは幼稚な妄想にすぎない。欧州では当時、「平和主義思潮」という妥協主義がはびこり、中国では「無抵抗主義」のムードが満ち、最終的には第二次世界大戦が醸成された。この歴史の教訓には注意が必要だ。
国際社会、特に米国も日本の右翼化傾向に対して、見ざる聞かざるの態度をとってはならない。日本の右翼分子の戦略的意図が、小さな釣魚島だけではないことを知らなければならない。彼らは第二次世界大戦の歴史を覆し、戦後の日本への束縛から脱却し、日本をいわゆる「正常な国家」にしようとしているのだ。
それではいったい誰が日本を「異常」にしたのだろうか?日本はこの点について、中国を責めることはできない。中国は日本からの戦争賠償を放棄し、日本との友好関係を発展させた。恩を仇で返しているのは日本の方だ。中国を非難するならば、その前にまず靖国神社に祀られているA級戦犯を非難するべきだ。侵略者が国際社会の制裁を受けるのは当然のことだ。日本がいまだにこれらの殺人犯を崇拝しているならば、国際社会が日本を「異常」にするのは正常極まりないことだ。