5月9日は、ロシアの戦争勝利68周年の記念日だ。しかしロシアが8日に、国のために命を捧げた兵士たちを哀悼する式典を開催する中、安倍晋三首相は「侵略の定義は定まっていない」と発言した。ロシア科学院極東研究所日本研究センターのワレリー・キスタノフ主任は本誌の取材に応じた際に、安倍首相の発言に不安を表明した。
キスタノフ主任は、「安倍首相は右翼・ナショナリストとしての極端な思想を持ち、周辺諸国との対立の中で強硬な態度を示す、タカ派の代表人物だ。安倍首相は2006−2007年の首相就任時、防衛庁を防衛省に格上げした」と述べた。
キスタノフ主任は、「安倍首相の侵略に関する発言は詭弁であり、改憲を試みる動きを続けているが、その根本にあるのは歴史、第二次世界大戦の結果の否定である。ロシアはこれについて、毅然とした反対の態度を持っている」と語った。
キスタノフ主任は、「安倍首相の右翼的傾向と発言は、日本とアジア諸国との関係を緊張させ、アジア太平洋地域の対立を激化させており、不安にさせられる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月9日