米国防総省が発表した中国の軍事力に関する年次報告について、国防部(国防省)の耿雁生報道官は8日に談話を発表し、次のように指摘した。
米国防総省は「中国の軍事的脅威」と「中国の軍事力の不透明性」という聞き飽きた主張を再び持ち出し、国家の主権と権益を守る中国の正当な行動を非難し、中国の国家戦略と国防政策の方向性に疑問を呈している。中国はこれに強烈な不満と断固たる反対を表明する。すでに米側に厳正な申し入れを行った。
中国の国防投入の強化は国家の主権、安全、領土の完全性を守るために必要なものであり、主権国家としての正当な権利であり、いかなる国や標的を念頭に置いたものでもない。近年来米国が先進兵器・装備の発展に力を入れ、進攻的サイバー戦部隊を構築していることは国際社会の誰の目にも明らかだ。中国の正当な国防建設、軍隊建設に対して四の五の言う権利は米国にない。
昨年以降、一部隣国が権勢を笠に勝手なまねをし、中国の領土主権と海洋権益に関わる事で騒動を引き起こしている。これが現在の周辺情勢の緊張を引き起こした根本的原因だ。米側の報告は白黒を逆さまにし、国際世論をミスリードする、極めて無責任なものだ。
近年来、両岸関係は一連の重大で積極的な進展を遂げ、平和的発展という新たな局面を現出させ、台湾海峡地区の平和を守ってきた。こうした情勢の下で米側が台湾に対する大陸の「軍事的脅威」を下心をもって煽り、両岸の軍事的不均衡を誇張し、両岸関係に水を差し、台湾への武器売却の口実を探していることに、中国は断固反対する。
「人民網日本語版」2013年5月9日