また、首脳会談の開催場所も注目を浴びている。中国外交部公共外交諮問委員会の馬振崗委員は、「一般的には、両国関係が成熟化した時に、両国首脳はこのような方法により会談できる」と述べた。李教授は、「これは中米両国の指導者による、安定的・協力的・積極的な関係の構築を促す。これは中米の新型大国関係という目標実現に向けて、実質的な促進作用をもたらす」と分析した。
李教授は、習国家主席のラテンアメリカおよび米国の訪問について、「数カ国の外遊を終えた習国家主席は過密スケジュールが組まれているが、時間を作りオバマ大統領と会談しようとしている。ここからは、中米が各自の外交計画で、相手国を重視していることが分かる。習総書記の訪米は、中国とラテンアメリカの交流が、米国の屋台骨を崩すことを目的としていないことを示すものだ。これは中米両国の信頼関係を強め、米国からの疑いを避けることにつながる」と指摘した。
中国人民大学国際関係学院の金燦栄副院長は中国新聞網のインタビューに応じた際に、「避暑地での会談は、新型大国関係構築の路線図の作成を目的とする」と述べた。アナリストは、「中米関係には現在一部の問題が存在しているが、間もなく開かれる首脳会談は、両国の相互信頼強化のチャンスである」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月31日