■ASEAN各国はフィリピン側のやり方に賛同せず
ある匿名のブルネイ外務省職員は本紙記者に「ASEAN各国は昨年の溝が再び生じることを望んでおらず、領土紛争が中国とASEANの協力の大局に影響を与えることは断じて認めないし、ましてやフィリピン側の会議場でのやり方には賛同しない」と告げた。
タイ・チュラロンコーン大学政治学部長は「フィリピン側の今回の行動は南中国海問題でASEAN各国を『団結』させて中国に対抗することを望むものだ。中国とASEANの調整国として、タイは調整の役割をしっかりと発揮しなければならない」と表明した。
タイのスラポン外相は王外交部長との共同記者会見で、ASEANと中国が9月に中国で第6回「南中国海おける関係国の行動宣言」実行高官会議と第9回共同作業部会会議を行ない、「南中国海における行動規範」についての交渉も行なうことを明らかにした。