中国とロシアは1日、海上連合軍事演習「海上連合2013」を5日に日本海のピョートル大帝湾海域で始める発表した。中国中央電視台(CCTV)の番組に出演した軍事専門家の尹卓氏は「今回の演習場所と演習科目には意味がある。演習場所が日本海ということは、中ロ両国が軍事的に親密になってきており、日本に対する抑止作用があることを示している。演習科目には機密性の高い対潜科目も含まれ、両国の軍事協力、相互信頼が比較的高い段階に入ったことを説明している」と指摘する。
昨年の黄海海域での合同軍事演習に続き、中ロ両海軍は今年7月5日から12日にかけて日本海のピョートル大帝湾近くの海空域で軍事演習「海上連合2013」を実施する予定。
尹卓氏によると、中ロ海上軍事演習の場所と演習科目には意味があるという。今回演習場所に日本海が選ばれたのは日本に比較的近いためで、北方領土問題、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題をめぐる日本との対立を念頭に同地域が演習場所に選ばれた。このことは中ロ両国が軍事的に親密になってきており、日本に対する抑止作用があることを示している。当然中国とロシアの軍事演習自体は第3者に脅威を与えるものではないが、今回の演習場所は明らかに双方が協議して決めたことだ。
また演習科目は、ロシアは無音潜水艦やウダロイ級大型対潜艦も参加し、対潜科目が行われる。対潜科目は非常に機密性が高い演習内容であるため、一般的に他国と交流しない。対潜に関連するソナーなどの水音機材は機密情報に属するからだ。例えば、米国はアジア太平洋地域で対潜艦演習を行う際、日本や韓国以外の国とは基本的に交流しない。フィリピンやタイは一般的に米国の対潜演習に参加しない。
中国とロシア海軍が軍事協力、軍事交流、相互信頼の方面で比較的高いレベルに入ったことを説明している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月4日