注目したいのは、中国軍が海南島の空母基地建設に向け、十全な関連施設を建設していることである。地下では少なくとも3‐4棟の大型弾薬庫が建設中であり、岸ではパイロット用の宿舎や司令部が建設中である。パイロット用の宿舎は青島の遼寧艦基地の宿舎と似ており、約12棟を有する。海南島基地には他にも、新たな地対空ミサイル基地が建設され、空母基地を守ることが目的である。ミサイル基地と空母用の埠頭との距離は3000メートルほどで、基地全体がカモフラージュされており、HQ-12地対空ミサイル・システム(紅旗12)などが配備されていると見られる。
また、2013年2月の衛星写真から、094型戦略ミサイル原子力潜水艦1隻、093型原子力攻撃潜水艦1隻が海南島の亜龍湾基地に停泊していることがわかる。今後、中国軍はより多くの中国版イージス艦とも言うべき数々の「中華神盾」を海南島基地に集結させる可能性があり、二つ目の空母艦隊の構築に取り掛かる可能性がある。また、これは中国初の国産の空母艦隊となると記事は伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月11日