日本の防衛省は14日、5隻の艦船からなる中国艦隊が同日、宗谷海峡に初めて姿を現したと発表した。中露軍事演習を終えて帰航するところだと見ている。NHKは、中国海軍の艦艇が宗谷海峡を通過するのは初めてであり、防衛省は中国側の意図を分析していると伝えた。
時事通信社の14日の報道によると、中国海軍の艦艇5隻は同日午前5時、日本の北海道とロシアのサハリン島の間にある宗谷海峡を通過し、日本海からオホーツク海に向かって航行した。13日正午、ロシア海軍の艦艇16隻も同区域を通過し、太平洋で行う合同演習に向かっている。宗谷海峡は国際海峡であり、中露の艦艇は日本の領海に進入していないため、国際法上、問題ない。中国の艦艇は7月1日に青島を出発し、3日に対馬海峡を通って日本海に入り、5日から12日にかけてロシア海軍とウラジオストク沖の日本海で合同演習を実施した。
共同通信社は、日本は中国海軍の活動範囲の拡大に非常に警戒していると報道。中国の艦隊が日本の北部の海域に姿を現したことに対し、日本が大きな反応を示したのは、同区域が日米が防衛を強化し、日本の航空自衛隊の最も優れた装備が配備されている場所であるためだとも分析されている。また、日本の最も重要な工業地帯と経済地帯も北太平洋沿岸にあり、まさに拠り所となる区域だと言える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月15日