航空自衛隊は三菱重工業が生産したF-2戦闘機にJDAMを搭載し、アップグレードを行った。これを受け、人々は再び日本が独自に生産した戦闘機に目を向けている。
軍事専門家、専門誌『航空知識』の副編集長の王亜男氏は中国科学報のインタビューに応じた際に、「F-2戦闘機は米国のF-16戦闘機をそのままコピーし製造したものだ。三菱重工業は開発・生産の過程において、航空機の心臓部であるエンジンを含む多くの技術を、米国から導入した」と指摘した。
最後に配備されたF-2は単発、1枚の垂直尾翼、翼と機体の融合、胴体下空気取入口という全体構造を採用し、その外観はF-16とほとんど変わらない。F-2の最大の変化は、航空電子システムだ。同戦闘機が採用した多くの電子設備は最新のものであり、F-16の設備を上回る性能を持つものも少なくない。そのうち最も注目すべきは、火器管制レーダーだ。同戦闘機は世界で最も先進的な、約800個のガリウム砒素発射接収モジュールによるアクティブフェーズドアレイレーダーを採用している。このレーダーの各アンテナは単独で電磁波を発射し、電子スキャンを可能としており、回転アンテナを必要としない。広大な探知範囲、高速の処理速度、高い信頼性を特長としている。
中国は東中国海側に16ヶ所の軍用空港を保有しており、Su-30、J-11、J-10の数が180機以上に達している。日本が沖縄の配備を強化したとしても、中国空軍は4対1という数の優勢を保てる。
F-2はさまざまな武器を携帯し、使用する能力を持っている。空対艦武器は、ASM-1/ASM-2対艦ミサイルや、CBU-87クラスター爆弾を搭載できる。他にもF−2は、2種類のCCS-1光学対艦誘導ミサイルを搭載できる。これらの武器により、F-2は近距離で海上と海沿いの目標を正確に攻撃できる。