アメリカのオバマ大統領は30日、シリアに対して軍事攻撃を行うかどうかについては「まだ検討中」とした上で、「行う場合でも限定攻撃にとどめ、地上部隊を派遣するような長期間の行動は考えていない」と述べました。
これより先、アメリカ・ホワイトハウスは、シリア政府がこれまで一年に化学兵器を数回使用したとの判断を行なった報告書を発表しました。これを受け、アメリカのケリー国務長官は声明を発表し、「アメリカは、我々の価値観や利益に基づく独自の時間軸で決断を行う」と表明しています。
シリアへの軍事介入について、アメリカのNBCテレビは30日、世論調査の結果を発表しました。それによりますと、アメリカ軍の軍事行動に反対すると答えたのは50%、また、約80%の人が「軍事行動に関するオバマ大統領の決定は、議会の承認を得なければならない」としています。また、アメリカの同盟国であるイギリスや北大西洋条約機構 (NATO)も、軍事介入には参加しない姿勢を示しています。
「中国国際放送局 日本語部」 2013年8月31日