米国と中国の有人宇宙飛行事業の歩みは、ちょうど兎と亀の物語のようだ。10年前、中国は世界で宇宙に宇宙飛行士を送った3番目の国となった。その後、中国は5回の有人宇宙飛行しか実施できなかったが、その都度一定の任務を達成し、着実な発展を遂げている。米メディアが10月15日付けで伝えた。
数年前、中国の航空宇宙センターから来た小さな代表団が、米国の航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センターを訪問した。中国の専門家と政府関係者は、目の前の出来事に驚愕した。一人の宇宙飛行士が宇宙を歩き、ハッブル宇宙望遠鏡を修理していた。そして数分後、宇宙飛行士は国際宇宙ステーションに入った。NASAは当時全盛期で、そんなことは朝飯前だった。
しかし今は違う。米のスペースシャトルは2年前に引退し、NASAも他の国の航空宇宙機関も、ロシアのスペースシャトルで宇宙飛行士を宇宙ステーションに送らなければならない。現在NASAは国際宇宙ステーションを維持するだけの充分な予算を確保できず、中規模の探索プロジェクトでさえ容易ではない状態だ。
一方、中国の宇宙飛行事業は今飛躍的発展をみせており、自国のプロジェクトも海南島の発射施設の工事もかつてより解放的になってきている。中国は他国の飛行士を招いて中国の宇宙ステーションプロジェクトに参与させ、外国籍の宇宙飛行士を宇宙へと送ることを望んでいる。