朝日新聞の29日付記事によると、日本の福田康夫元首相は26日、訪問先の北京で中国の王毅外交部長(外相)と会談した。記事は「日中関係が冷え込む中、中国側高官は日本側要人との接触に慎重姿勢をとり続けてきた。中国の対日外交責任者と日本の元首相による今回の会談は、事態打開の糸口となる可能性がある」とした。環球時報が伝えた。
朝日新聞は、複数の日中関係筋の話として、福田氏と王氏が北京市内のホテルで約1時間会談したと報じた。記事によると、福田氏以外に宮本雄二元駐中国大使や国会議員らが出席し、日中関係膠着の原因となった釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題などについて意見交換が行われた。王外交部長は安倍首相の歴史認識問題に関する発言に懸念を表明したという。