北京・天安門前の金水橋付近で10月28日、ジープ1台が計画的に観光客と大衆に突っ込み、市民が死傷した。中国政府は迅速に情報を公表し、調査を行った。厳密に画策された、組織的、計画的な今回の暴力テロ襲撃事件に対して、「東トルキスタン」組織は責任を逃れられない。(文:華益声・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
驚くべきことに、米同時多発テロ後、テロ攻撃に対して一貫して目を光らせ、強烈に反応してきた西側の一部メディアが、今回の事件では寝たふりをし、故意に事実をねじ曲げ、白黒を逆さまにしてさえいる。米CNNは事件の性質についての中国側の断定に疑問を呈し、中国の民族・宗教政策を非難し、事件に関係したテロリストに同情を示してさえいる。英BBCは中国政府系メディアが「車両突入」事件をテロ攻撃としていると報じる一方で、海外の新疆独立組織にインタビューし、事件をいわゆる「中国の民族・宗教問題」と結びつけようと企てている。西側の一部メディアは長年にわたり中国のイメージを貶め、中国が混乱することを望んでいる。これは一体どういう魂胆なのか?
まず、西側の一部メディアは先入観にとらわれており、彼らの目には中国はイデオロギー、政治制度、自由、民主、人権などの面で西側の基準に合致しないと映るため、報道の中で反中・分離独立勢力に極力同情し、さらには事実を歪曲して中国政府を非難しさえする。どうやら中国政府に反対し、中国にパニックを引き起こすものでありさえすれば、同情に値するようだ。だが、テロが脅かすものは一国の政体ではなく、世界全体の平和と安全であり、市民に死傷者が出ることがその核心的特徴であり、確かな事実を前にしてもなお、全く議論の余地のないテロ行為をあくまでも民族問題と結びつけようとするとは、その悪辣な魂胆が推し量れるというものだ!