中国のTu-154が日本の「防空識別圏」に入った同日、ロシアの軍用哨戒機も日本周辺に姿を現した。共同通信社は17日に防衛省の情報を引用し、「ロシア軍の2機のTu-142哨戒機が同日、オホーツク海から北方四島を経由し太平洋に入り、沖縄本島の東まで長距離航行したのち帰還した。航空自衛隊の戦闘機がスクランブルで対応し、ロシア軍機は今回日本の領空を侵犯しなかった」と報じた。
ノーボスチ通信社(ウェブ版)は17日、「Tu-142はTu-95戦略爆撃機をベースに発展させた遠距離哨戒機で、主に遠洋での対潜偵察任務を遂行する。その設備には主に対海捜索レーダー、潜水艦捜索設備、通信ナビゲーションシステム、電子対抗設備が含まれる。その電子偵察設備は海と潜水艦に対する偵察が可能で、一定の偵察・早期警戒能力を持つ」と報じた。
共同通信社は17日夜、「16日に続き、中国の1機のTu-154電子偵察機が同日、再び釣魚島から北に約150キロの空域に入った」と伝えた。中ロ両軍の大型偵察機が同時に日本周辺に姿を見せたことについて、防衛省の関係者は、自衛隊が沖縄付近で実施している大規模な軍事演習が最終段階に入っており、中ロの偵察機がその付近で情報収集している可能性を否定できないと語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月18日