米国のゲイリー・ロック駐中国大使は20日午前、来年初頭に辞任する意向を今月の早い時期にオバマ大統領に伝えたことを声明で明らかにした。了承された場合、ロック氏は2011年8月から2年半大使を務めたことになる。
ロック氏は声明で、在米公館の取り組みの成果を誇りに思うと表明。在任中に米国の対中輸出が増加し、中国の対米投資が促され、中米間のビザ発給にかかる時間も短縮されたことを指摘した。
中国系初の駐米大使であるロック氏は、2009年に当選後間もないオバマ米大統領の中国公式訪問に随行し、2010年5月には貿易代表団を率いて再度訪中。2011年5月にハンツマン前大使の後を引き継ぎ、駐米大使に就任した。
ロック氏は中国系3世で、米北西部のワシントン州で生まれた。
外交部(外務省)の洪磊報道官は20日午後の定例記者会見で、大使就任以来のロック氏の中米交流・協力の促進に向けた積極的な努力を称賛。「習近平国家主席とオバマ大統領が米カリフォルニア州サニーランズでの会談に成功し、中米が新型の大国間関係を共に築くという方向性が確立された。米側と共に努力して、両国元首の指し示した方向に沿って絶えず前進していきたい」と表明した。