中国海軍装備研究院の軍事専門家の趙軍氏は、「この20数年間に渡り、南中国海の海域にこれほど多くの準空母・中型空母・大型空母などが集結するのは初めてだ。これは関連する国家計画の活動が偶然重複したもので、海軍の実力強化による必然的な遭遇だ。米国が頻繁に中国の近海に接近する中、中国も今回から頻繁に近海を出ることになる。南中国海で軍事力が遭遇する可能性は、ますます高まるだろう」と分析した。
カナダ軍事誌・漢和ディフェンスレビュー(最新号)は、中国海軍が「大海軍時代」に入るとし、「世界2位の経済国である中国の海上戦略は、まず利益の境界線を徹底的に守らなければならない。中国は世界各国からエネルギーを輸入しているため、中国海軍の海上における利益の境界線は、世界各地まで拡大されている。ゆえに中国は大海軍を発展させる必要が生じている」と指摘した。
南中国海の多くの国は、遼寧艦の登場を「脅威」としてとらえていない。マレーシアの政府系シンクタンク、外交政策・安全研究所の鄭秀岷所長はウォール・ストリート・ジャーナル紙の取材に応じた際に、「懸念すべきは、中国がより高い武力投入能力を形成するか否かという問題ではない。その他の国は、より多くの力を投入しようとする中国の考えに慣れなければならない」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月29日