米国のバイデン副大統領は2日から日本を皮切りに中国、韓国を含めた3カ国歴訪を始める。海外メディアは、中国が東中国海に防空識別圏を設定したことは避けられない議題になると見ている。
バイデン米副大統領は12月1日から8日の日程で日本、中国、韓国を訪れ、3カ国首脳と会談する予定である。安倍晋三首相との会談の他、日本経済における女性の役割に関するイベントに参加する予定である。その後は中国を訪れ、習近平国家主席及び李克強総理と会談する。最後は韓国で朴槿恵(パク・クネ)大統領との会談が予定されており、詳しいスケジュールについてはまだ明らかにされていない。
ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)は先般、米国のアジア太平洋地域に政策の軸足を移すリバランス(再均衡)政策について、初めて全面的な説明を行った。バイデン副大統領が中日韓3カ国を訪問するのは、米国のリバランスを実現することへの確固たる自信を伝える目的がある。中国が東中国海に防空識別圏を設定したことに多くの国が注目する中、「防空識別圏はバイデン大統領の中国訪問における最も厄介な問題であり、最も注目を集める議題となる」と米国の専門家は見ている。
バイデン副大統領が防空識別圏の問題にどう対処するのだろうか。中国国際問題研究所の阮宗澤副所長は、「バイデン副大統領の訪問は、この問題について話し合うきっかけになる。アメリカの立場もはっきりわかる」との見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月2日