外交部(外務省)の洪磊報道官は2日の定例記者会見で、「カイロ宣言」発表70周年に関する質問に次のように答えた。
カイロ宣言は世界が認める重要な国際的法的文書であり、世界反ファシズム戦争の重大な成果であり、国際社会が戦後国際秩序を確立するための重要な基礎を固めた、計り知れない歴史的意義と重要な現実的意義を持つものだ。われわれがカイロ宣言発表70周年を記念するのは、歴史を学び直すことを通じて、正義を守り、現在を見定め、未来を展望し、アジア太平洋地域と世界の貴重な平和・安定・発展局面をより良く守るためである。
カイロ宣言は第2次大戦後に中国が日本軍国主義に略奪、窃取された領土を取り戻すうえで重要な国際法的根拠となったことを指摘しておく必要がある。近頃、日本国内では歴史問題において立て続けにマイナスの動きが生じ、カイロ宣言とポツダム宣言の法的効力に公然と疑問を呈す声も上がっている。侵略の歴史への確定評価を覆し、世界反ファシズム戦争の勝利の成果を否定し、戦後国際秩序に挑戦することがその本質であり、アジア被害国と国際社会は日本の発展の行方を深刻に懸念し、警戒せざるを得ない。
歴史をしっかりと鑑として初めて、未来を切り開くことができる。侵略の歴史を直視し、深く反省し、約束を忠実に守り、自らの尽くすべき国際的義務を真摯に履行し、実際の行動によってアジア隣国と国際社会の信頼を得るよう改めて日本側に促す。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月3日