在日米軍は例年、中国が東中国海に設定した防空識別圏から110キロ離れた久米島付近で実弾射撃訓練を実施していた。しかし日本メディアの報道によると、米軍は今後この実弾射撃訓練を、日本本土で実施することになる。日本側はその原因について「予算の負担軽減」と称しているが、摩擦の発生を回避した可能性もある。
ホワイトハウスは5日、中国の防空識別圏への批判を続けたが、その内容に変化が生じた。米国は中国に対して撤回を求めず、これを執行しないよう求めた。産経新聞は、米国は中韓による防空識別圏の設定・拡大を黙認したようなものだと伝えた。
米日の戦闘機、実弾射撃訓練場所を変更
旧訓練場所は中国の防空識別圏から110キロ
6日付産経新聞は、「小野寺五典防衛相は午前の記者会見で、在日米軍の戦闘機による沖縄県久米島町鳥島における実弾射撃訓練は今後、青森県三沢対地射爆撃場で実施することになったと発表した」と報じた。
久米島町に所属する鳥島は沖縄本島の西側、中国の防空識別圏から約110キロ離れた地点に位置する。かつては米軍の定期的な実弾射撃訓練場所であったが、今後は日本本土に移されることになった。小野寺防衛相は記者会見で、沖縄米軍の移転および「予算の負担軽減」を考慮してのことと称したが、米国がこのほど中国に対して防空識別圏の撤回を求めない態度を示していることから、米軍が不必要な摩擦を回避するため訓練場所を移転した可能性もある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月9日