現在の各国間の外交では、贈り物の交換が親善の意を伝える方法の1つとなっている。魯培新・元外交部(外務省)儀典長代理によると、贈り物の交換は小さな事に見えて、大きな知恵が必要だ。大使館勤務経歴のある于君・国家行政学院教授によると、贈り物は国家間で好感を伝える一般的やり方であり、自国および民族の特色ある品を贈るのが普通で、深い意味を込めた特製品のこともある。人民日報海外版が伝えた。
■自国の特色を体現
世界各国の指導者からの贈り物は、自国の特色を体現していることが多い。礼節を重んじる国である中国の指導者からの贈り物は陶磁器、刺繍、景泰藍、お茶などが比較的多い。今年3月に習近平国家主席と彭麗媛夫人がロシアとアフリカ3カ国を訪問した際の贈り物はその良い例だ。
習主席からロシアのプーチン大統領への贈り物は国の無形文化遺産である刺繍の逸品「プーチン大統領肖像」だった。プーチン大統領が絶賛したこの作品は、南通沈寿芸術館の大家6人が91日間かけて仕上げたものだ。彼らは同様に2009年には「オバマ大統領一家」、2011年には「ベルギー国王夫妻像」も制作した。