中国が東中国海の防空識別圏を設定してから一カ月が経過する。域外華字メディアは、「中国は最終的に東中国海の戦略方向の能動性を獲得する。時期が熟せば、米日は現実を直視し、協議に応じざるを得なくなる。中国は戦略的能動性のより大きなチャンスを手にするだろう」と分析した。
23日付の香港紙『大公報』は、次のように伝えた。
東中国海の防空識別圏の設定は、単に設定して終わるわけではなく、予警報・監視の空間を増やし、能動性を勝ち取った。より重要なことは、米日などが長期的に冷戦思考、強権的な政治理念を利用し一方的に設定した防空識別圏が、徹底的に打破されたことを対外的に宣言したことだ。
中国は最終的に東中国海の戦略方向の能動性を獲得し、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題の長期的な膠着状態の変化を加速する。また東中国海では海上艦艇の平面的な単独行動だけではなく、空の各種航空機による協力が追加され、立体的な共同作戦が展開できることを示した。時期が熟せば、米日は現実を直視し、協議に応じざるを得なくなる。中国は戦略的能動性のより大きなチャンスを手にするだろう。
また空母「遼寧艦」の戦闘群が南下し、米日および同盟国の神経を尖らせている。新たに創設された空母戦闘群は東中国海を通過し、台湾海峡を通過し南中国海に入ったが、その主な目的は海域を跨ぐ遠洋訓練の実施だ。紛れもなく、米日の「的を絞った」海と空の各種行動は、訓練対象と関連科目が無料で提供される絶好の機会となった。
遼寧艦戦闘群の南下は、南中国海の戦略方向における力強い登場によって示された。今回の空母戦闘群の南下と、東中国海の防空識別圏の設定は、南と東、海と空の相互補完により高い効果を得た。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月24日