中国の夢はその多重の属性によって、単なる中国の国家の夢、民族の夢、国民の夢のみならず、世界の夢、文明の夢でもあることが決定づけられる。これは「中国は人類に対してより大きな貢献をすべきだ」という時代のこだまだ。
米国の著名な中国研究家Lucian Pyeは「中国は1つの文明だ。中国に対する世界の期待は、中華文明に対する期待だ」と述べた。西洋キリスト教文明は人類に大量の冨を創造すると同時に、二元的対立観によって世界に衝突、わだかまり、対抗をもたらし、経済学者シュンペーターの言う「創造的な破壊」の悪循環に陥らせた。中国の夢の実現過程は、西側の近代化モデルを乗り越えて人類の新文明を探求する過程を切り開く。これは世界の期待であり、人類文明の期待でもある。
中国に対する世界の期待は、米国の覇権に対して失望が深まった結果でもある。米国人自身でさえ米国の威信を有望視していない。先日発表された世論調査では、米国人の過半数が米国は世界への関与が多すぎ、国際的威信は下降傾向にあると考えている。その一方で米国人は、米国が世界の問題から手を引けば、世界は混乱し、不安定化すると強く信じてもいる。世界は米国の覇権の呪縛から抜け出せるのだろうか?米国だけでなく、世界が試されている。
中国の役割は米国の力の空白を埋めるものでは断じてなく、米国の行動を繰り返すものではなおさらになく、地域の持続的安定、世界の長期的平和、人類の永続的発展の提唱者、建設者、守護者となることだ。この信念と気力は、中国がより大きな国際的役割を発揮することを客観的に呼びかけ、主観的に激励している。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月24日